【暮らしのひとすくい】歩くたびに背中の荷物がカラカラと音を立てる(2024.5.27〜6.7)



5月27日(月)

ラジオで「今日が5月最後の月曜日です」と言っていてハッとした。
もう5月も終わってしまう。
時の流れの速さはいつまでも慣れないな。


5月28日(火)

家族と那須へ行ったときは思ったことがするすると出てきたのに、こうして日常に戻ってしまうと思考が停止してしまったかのようになにも出てこなくなってしまう。
非日常だったからできたことなのだろうか。

那須へ行くことははじめてではないのに、今回改めて行ってみて那須の自然に大変感動した。大人になって自然の有り難さが身に染みるようになった。

いつの日かああいった自然に囲まれた場所で暮らしたいと強く思う。


5月29日(水)

朝はまだ湿っぽさが残っていたが、勤務後、会社から外へ出ると爽やかな天気に変わっていた。
「初夏」という言葉を具現化したような天気。

ずっとこのままでいい!と程よく吹き抜ける風を受けながら同僚とふたり言い合った。


5月31日(金)

平日はなかなか時間が取れないので、週末にまとめて朝ドラ『虎に翼』を観ている。
週末の密かな楽しみである。

主人公の寅子(伊藤沙莉)が夫の優三(仲野太賀)とふたりで写っている写真を大事そうに眺めている。
優三は太平洋戦争のため徴兵されしまう。寅子はなんとか毎日生活しつつも、彼の帰りを祈るようにして待っている。・・・

わたしは写真を撮ることは好きだが、自分が被写体になって撮られることが苦手だ。むしろ嫌いな方かもしれない。

そのため今まで自分の姿を写真として残しておく意味はあまりないと思っていたのだが、このシーンを観たら直感的に「写真はこういうときに必要なんだ」と感じた。

写真は、風景や人物を忠実に記録してくれるもの。

自分にとって大切な人になにかあったとき、もちろん記憶のなかにその人の存在はずっといるけれど、時が経つにつれて記憶は変化したり朧げになったりしてしまうもの。

ずっと意味がないとさえ思っていたことに自身で意義を見出せたような体験だったので、こうして記録しておく。


6月5日(水)

仕事を終えて家に帰っても、部屋の電気をつけなくてつけなくてもいいくらい外が明るくなっていて驚く。
こうも明るいと1日が24時間以上あるようにも感じてしまうが、時間は相変わらず進んでいるので、結果的に損した気分になるなあと考える。


6月6日(木)

ポロシャツを着る。
久しぶりに着たのでそわそわする。
それに加えて、ポロシャツの色も今はあまり選ばない当時の趣味嗜好で購入してしまったので、二重にそわそわした。


6月7日(金)

歩くたびに背中の荷物がカラカラと音を立てる。

小学生のときランドセルにの脇の金具に引っ掛けた給食袋を思い出す。
たしか中に携帯用の箸を入れていたので、それが歩く振動で揺れて音を立てていたのだと思う。

小さい子がよく履いている歩くと音が鳴る靴のようにも感じてすこし恥ずかしくなる。

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