『書く習慣』を読んで




実は、この本を読むのは2回目である。

1年ほど前から、朝の2時間を勉強やこのブログの更新をする作業時間としているのだが、ここ最近は集中力が続かず、意味もなくスマホを触ってしまうことも多くなってしまっていた。

この下がってしまったモチベーションをどうにかしたい…!と考えたときにふと思い出し本棚から手に取っていたのがこの本であった。


わたしはライターでありますが、この本はライターになりたい人や、文章をうまく書けるようになりたい人だけでなく、「なんでもいいから発信してみたい」「人生をもっと楽しみたい」「よくわからないモヤモヤをなんとかしたい」という人にも向けて書きました。

『書く習慣』いしかわゆき p14


この本はライティングの技術的なことや、ましてやライターの仕事方法などといったハウツーは一切書いていない。
それ以前の「書くこと」そのものに焦点が当てられ、書くことを習慣にする考え方から著者がそのためにやってきたことまでが丁寧に説明されている。


世の中には「どう書けばいいか」を教えてくれる本はたくさんあります。

でも、わたしは思うんです。

そもそも「書く」のって、好きじゃないとしんどくない?

『書く習慣』いしかわゆき p14~p15


著者がライターという職業なので当たり前なのかもしれないが、「この人は本当に書くことが好きなんだろうなあ」ということが全体を通してすごく伝わってくる。それも決して上から目線で語られているのではなく、まるで目の前に座った友人が好きなことについて目をきらきらと輝かせながら話してくれているよう。

それだけ親しみやすい文章なので書くことへのハードルも自然と下がり、「あの子もやっているならわたしもちょっとやってみようかな」と思わされてしまうのである。


読書をするときは「さーて、この本からなにを吸い取ってやろうか!」というアウトプット前提の姿勢も忘れずに。

どうせ読書するなら、自分にプラスになるように読んでいきましょう。

『書く習慣』いしかわゆき p148


読了2回目にしてやっと重い腰をあげ、本書でもおすすめされていた「感想を書くこと」をやってみた。

なぜ1回目にやらなかったのかというと、今までこうした本をはじめ、映画や展示会などからインプットはするけれど、アウトプットをするのがどうも苦手だったからである。

それは体験したことに対して自分が思ったことや感じたことは果たして正解なのだろうかと考えてしまったり、それ以前に心のうちで思っていることをうまく言語化できずそのまま諦めてしまったり。

今書いているこの文章も苦手なりに自分と向き合ってちょっとずつ書いてはみたものの、結構な時間がかかってしまった…。

しかし「体験したことはアウトプットするまでがセット!」と考え、これからどんどんここに書き溜めていけたらと思う。

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