昔から犬と姉妹が出てくる物語に弱い。
小学生のときから犬を飼っているせいか、当時テレビで映画『忠犬ハチ公』の予告が流れたときは、それを見ただけで泣いた。
姉妹を題材にした物語は、子供の頃の姉とのことを思い出すからかどこか尊さのようなものを感じ、センチメンタルな気持ちになる。
これは京都に住む三姉妹の日常がそれぞれの視点で描かれる小説。
どれもなんてことのない日常なのだけれど、姉妹でこうも違うのだなあと第三者のような立場で見られるのが面白い。
こう言った姉妹が登場する物語で共感したり親近感を感じるのが決まって一番末っ子なのは、自分が妹だからだろうか。
◾️ 『手のひらの京』綿谷りさ(新潮社)
https://www.shinchosha.co.jp/book/126653/
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