11月25日(月)
子どもの頃に不思議がっていた大人の習慣を、今まさに自分がやっている、ということに気がついた朝。
わたしの父は、寒い季節になると必ず、ボトムスの下に保温性のある厚手のタイツを履く。
子どもだったわたしは、ボトムスを重ねるとごわついて気持ち悪くないのかとか、そもそも重ね履きしたところであたたかさなんて変わるのだろうかとか、そんな父を冷ややかな目で見ていた。
今朝のわたしは、30デニールほどの薄手のハイソックスを履いた上に、靴下を重ねている。
腰あたりの締めつけ感がどうしても苦手なのでタイツは履かないが、膝下を覆われているだけでこんなにも違うとは。
ようやく父の気持ちがわかったような気がする。
12月1日(日)
日曜日のランニングが習慣になっている。
週に1回だけなのだが、それでも毎週のようにタイムを更新しており、その度に自分でも驚いている。
目に見えてわかる数値と日常でちょっと駆けだしたときの体の軽さ。
いくつになってもこうした変化はうれしいものだ。
12月4日(水)
ラジオでパーソナリティの方が今年の目標を振り返っていた。もうそんな季節。
それを聴きながら「わたしはどうだったろうか」と頭を巡らせる。驚いたことに、なにも浮かばない。
どこに書いたかも思い出せないが、とりあえず日記には書いているかもしれないと思い、ノートを開いてみるも、そもそもの書き始めが今年の1月中旬になっていて大した手掛かりにならなかった。
ここまでくると、そもそも目標自体を立てていないのではないかという気さえしてきた。
目標を立てないことが2024年のわたしの目標でした(多分)。
12月5日(木)
恐る恐る使っている言葉のひとつに「GIF」がある。
恥ずかしながら、わたしはわりと最近までこの読み方を「ギフ」だと思っていた。
あるとき外部のデザイン関係の方と仕事をした際、その人が「ジフ」といっていたことをきっかけに、間違いに気がついた。
正しい読み方を知ったにもかかわらず、いざ発音するとなるとさりげなく「ジ」と「ギ」の間くらいの音で誤魔化している自分がいる。長年「ギ」で通してきたので、どうもしっくりとこないのである。
しかしこの日記を書くとき「じふ」と打ったら、しっかりとアルファベットに変換されたので、今後は自信を持って「GIF(ジフ!)」と言おうと思います。
12月6日(金)
会社帰りに近所の本屋へ寄る。
最近観た映画の原作が小説だったので、その本目当てで行ったのだが、あいにく在庫がなかった。
買う気満々、読む気満々で来てしまったので、このまま手ぶらで帰るのも寂しく、なんとなく店内をぶらついていると、一角に色とりどりのクリスマスらしい柄のラッピングに包まれた、さまざまな大きさの四角い箱が積まれているコーナーがあった。
一瞬ただのディスプレイかと思って近づくと、箱には「旅に出たい人におすすめ!」などといった、スタッフ一人ひとりのちょっとしたひと言が書かれた手書きのタグが付けられていて、どうやら中身を見せないまま売っている本らしかった。
「これは今のわたしにぴったりなのでは!」と興味津々に手に取ってみるも、見れば見るほど「全然自分の好みと違っていたら」とか、「それでお金を出したのに結局読まなかったら」とか、こういう場にはつまらないマイナスな気持ちが上回ってしまい、結局探していた本とは別の以前から気になっていた小説を購入して店を後にした。
冒険できなかったことを心残りに思い、あとで「本 中身見えない」で検索してみたら、池袋に『梟書茶房』というところがあって、ここでは全ての本を中身が見えない状態で販売しているらしい。
これは気になるので、いつか行ってみたい…!
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