【暮らしのひとすくい】はりきって万全な準備をした日に限って雨は降らない(2024.4.9〜5.2)



4月9日(火)

湿気がすごい。
朝起きて一番にそう感じた。

今の家は冬の間は暖かく、暖房もいらないくらいなのでその点はとてもありがたいのだが、その分湿気が溜まりやすい気がしている。

このお陰で天気が雨の日なんかは、窓の外を見なくても「今日は雨だろうなあ」と思うのである。

今日は結構な勢いのある雨の日だった。
この具合だと咲いていた桜もあっという間に散ってしまいそう。

朝会社に着いて傘を畳むと、さしていた傘の布部分に何枚か桜の花びらがぺたりと張りついていた。
翌日の日記のページに貼ろうと思い、一枚一枚丁寧にとってノートに挟んだ。


4月10日(水)

季節の変わり目なのか花粉なのか黄砂なのか…原因が定かでないが、近頃肌の調子がどうも良くない。

それをカバーするためにファンデーションをあれこれと買ってみるが、どれも肌との相性がいまいちで、今度は崩れが気になってしまう。

色々と試行錯誤してはみたものの、思い切ってファンデーションを使わずに日焼け止めと下地だけで仕上げるノーファンデメイクに落ち着いた。

中学生ごろから肌トラブルが絶えない自分自身。
目標は日焼け止めだけでも大丈夫になって、鏡をみて自分がテンションの上がるような肌になりたい。


4月11日(木)

今見るべき・読むべきものは、探さずともごく自然に手に取っていることが多い気がする。

久しぶりに今放送している朝ドラを毎回欠かさずに観ている。
話の内容的に同じ女性の立場として怒りを感じることもあるけれど、こうして考えを止めずに行動し、もがいてくれた方がいたからこそ、今の生活があるのだなとつくづく実感する。

まだ理想には程遠い世界であまりの変わらなさに絶望したくなることも多いけれど、こちらも諦めずにやっていくぞと勇気をもらえる作品である。


4月16日(火)

あれもこれもやりたいと思う。

美術館に行きたいし本も読みたい。ドラマも映画も観たいし、英語も含めて興味があることの勉強もしたい。編み物もしたいが書くこともしたい。

どうしたって時間が足りない。

今朝ラジオを聴いていたら、パーソナリティの方が大学生の頃は年間に300本の映画を観ていたと言っていた。

確かに「人生の夏休み」ともいわれるあの頃は時間があったように思える(少なくとも今よりは)。

最近仕事で何かアイディアを出すとき、今まで自分が好きで見てきたもの・触れてきたことがかなり役立つということを実感した。
むしろそこからしか削り出せないのではないかとさえ思う。

そう思うと「あの頃にもっとカルチャーを吸収していれば…!」となってしまうが、今からでも決して遅くはないだろうと信じて、気の向くままにあれこれとやってみることにする。


4月30日(火)

「忙しい」という言葉を利用してこうした日記を書くことを怠る。

書くことをやめると、周りの景色をなんとも思わなくなり、ただなんとなく毎日を過ごして目の前の時間が過ぎるのをただ呆然と待つようになる。
そうして周りがぼやけていくのと同時に、だんだんと自分の考えていることすらもあやふやになっていき、仕舞いには言葉がなにも湧き上がってこなくなる。

そこまできてハッとして、またこうして書いてみる。

休みの間不規則な生活をしていたせいか、休み明けの今朝はしっかりと寝坊しました。


5月1日(水)

今日の服装がまるで登山に行く人だった。

天気予報で一日中雨というから、登山でも使えるような撥水加工がされたショート丈の上着を羽織り、濡れても洗えるすこしゆったりめのパンツを合わせて、水たまりのなかを歩いても平気なショート丈のブーツを履いた。
今日は荷物が多いのでリュックを背負っていざ鏡を見ると、どうみても登山に行く人の格好だった。

世間はゴールデンウィークなのだからそれでもいいかと開き直り、玄関の戸を開ける。
まだ雨は降っていないようだ。

はりきって万全な準備をした日に限って雨は降らない。


5月2日(木)

ひとり道を歩きながら目に入ったもの全てを脳内で英語に変換するゲームをする。

木は「A tree」。
道は「A street」。
自転車に乗る人は「A cyclist」・・・

ふとインターフォンが目に入る。
「インターフォン」は和製英語だっただろうか…?

気になってあとから調べてみるとやはり和製英語のようで、英語では「Intercom(intercommunication system)」というらしい。

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